温熱環境設計

2012/05/11

温熱環境設計

2006年夏の外と室内の温度比較です。(遮熱材使用)

外気温と室内温度比較

エアコンは使用せず、窓は開放(床下 ダンパー開)
外の温度が 24℃から32℃まで巾があるが、室内は27℃から29℃とほぼ一定
これは、外の影響をうけない、室内環境ができていると思います。
少ないエネルギーですごしやすくなります。(省エネ)

 

外気温と室内湿度比較


外の湿度が、55%~90%なのに対し、 室内は75%ほぼ一定です。
これは上記の温度同様、外の影響をうけない、室内環境ができているという事です。
室内湿度をもう少し、下げるのであれば、エアコンの除湿運転が効果的です。

 

寒さはつらい!

学生の時、誰もいない、明かりのついていない部屋へ入るのは、とてもさびしかった。
寒いと体も心も縮 む。あれから20年程たちますが、今玄関のドアを開けると、暖かい空気が体をつつみ
”ホット”します。それだけで安心です。
省エネルギーで、”全館暖房の家”を造っています。

 

私の体験した”寒い家”

(家族が集う居間、台所が暖房室で、その他は暖房器具がない)
  1. 冬お風呂に入ってもさむかった。
  2. 居間と廊下の戸の開閉確認が厳しくなる。
    (部屋の温度差があると、”気流”つまり寒い部屋から暖かい部屋へ、風が吹きます=隙間風
    家族だんらんの時、戸を閉め忘れると怒られてしまう。)
  3. 冬暖かな布団からなかなか出れない。(真冬の室温 朝5℃だったことも!)
  4. 居間と台所しか暖房していないので、その他の部屋(洋室など)が寒くて使えなかった。
 

全館暖房の家の外と室内(居間)の温度・湿度調査

省エネルギーで、”全館暖房の家”の外と室内(居間)の温度・湿度調査結果です。

測定器は(データーロガー)TH-101を2台使用。

温度・湿度測定器(データーロガー)TH-101


2009年1月4日 測定 温度グラフ

  • 外の温度が5℃(日平均)に対して、室内が20℃(日平均)になっています。
  • 室内温度が20℃前後ですが、輻射熱で構造体が温まっている為、寒さを感じません。
  • 体感温度=(室内温度+室内表面温度)/ 2 体感温度は室内温度だけで決まらず、構造体など温まっていると有利です。
  • トイレやお風呂に入る時、体にやさしいです。

2009年1月4日 測定 湿度グラフ

2009年1月4日 測定 湿度グラフ
外の湿度が30%~65%までの巾があるのに対して、室内では38%平均と一定です。外の影響を受けていません。